気がつけば、ここはメキシコだった

メキシコ在住ライター、小さな食堂『EN ASIAN FOOD』のおばちゃん、All About メキシコガイド 長屋美保のブログ

2016年、明けましてチャポより大事なこと

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▲元旦はモレーロス州テポストランで、友人たちと楽しく呑んだくれた。そのときの家の外壁に咲いていた花
 
黙々と働いているうちに、あっという間に正月が過ぎ、1月ももう半ば。
メキシコシティは、このところ寒い日が続いている。私の財布の中身も相変わらず寒いぜ!

というわけで、地道に働くよ。

 
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さて、現在発売中の月刊ラティーナ2016年2月号、海外ニュース・メキシコにて、メキシコの根幹を揺るがすような重要な問題(年明けそうそう、国際的話題になっている「チャポ逮捕騒動」よりも大事なこと)について書かせていただいた。
それは、「メキシコ・テレコミュニケーション、ラジオ放送法 第230条」における先住民言語への規制・差別について。それに反対するために、ナワトルの詩人、マルドニオ・カルバージョを筆頭とするアーティスト、学者たちも立ち上がっている。
 

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▲反対キャンペーン用のイメージ
 
多様な先住民文化こそが、メキシコを豊かで美しい場所にしているのに、スペイン語によるグローバル化を推し進めようとする理不尽な法律。
このことを、ほとんどの媒体が取り上げていないし、ほとんどのメキシコ人も知らない。チャポの逮捕劇よりも、騒がなきゃいけないことが、いっぱいあるんだよ。ぜひぜひ、記事を読んでみてほしい。
 
チャポ逮捕の盛り上がりぶり(盛り上がってるのはマスコミだけ)に関して、メキシコの人々は「ああ〜またまた、騒ぎを起こして、政府が何か隠したいことから民衆の目をそらせようとしているんでしょ」としか思っていない。チャポが逮捕されているときに、米ドルが急激に高くなってるし。俳優のショーン・ペンや女優のケイト・デル・カスティージョまで登場して、「テレノベラ(テレビドラマ)」を地でいくメキシコの社会情勢。
 
 
メキシコ北部では、チャポを象ったピニャータ(くす玉)まで登場▼
 

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このピニャータは、逮捕時のチャポのランニング(わざとらしいくらいに汚すぎ)を再現
 
話題は、がらっと変わるが、うちの食堂
年末年始のバケーション中は閑古鳥が鳴いていたけれど、最近ようやくお客さんが戻ってきて、安心している。
平日の売り上げのほうが圧倒的にいいので、2月からは日曜定休にする予定。
 
 

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▲最近のヒットは、ルーから手作りのカレーうどん。手前味噌ながら激ウマ。
寒い日が続くメキシコシティ、温かいうどんが沁みるぜ。
 
 

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▲新入荷の、クラフトビール Cerveza Cananea(炭坑労働者?ビール)も人気。
名前がごっついけど、ものすごく美味しい。メキシコのクラフトビールは見かけだおしで、美味しくないものがほとんどだが、コレは本当に旨いよ。黒ビールが、おすすめ!
 
 
それと、数日前より、店の正面部に設置されているガラスケースに、ロゴのビニールステッカーを貼りました。
 

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▲使用前(開店当初)

 
 
 

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▲使用後
 
おおっ!なんか店らしい趣が!
 
つーのも、なかなかうちの店の名前を覚えてくれない人が多いのでね….
 
 オイスカルメイツも出演する、メキシコシティで開催のNutty Ska Festival のお得なチケット(割引価格なのは1月いっぱい!)も発売中。
 
みなさまのご来店、心よりお待ちしております。▶En Asian Food

 
 
http://mihonagaya.com/