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気がつけば、ここはメキシコだった

メキシコ在住ライター、小さな食堂『EN ASIAN FOOD』のおばちゃん、All About メキシコガイド 長屋美保のブログ

コロンビアの先住民女性たちが編む美しいバッグの背景

世界の先住民の暮らし、現代社会との関わりを捉えたメディアとして発信する、ニューヨーク拠点のNGOCINEMINGA制作のドキュメンタリー、『El precio de una mochila(バッグの価格)』がネットで公開されています。

f:id:mihonagaya:20150510053903j:plainCINEMINGA制作のドキュメンタリー『El precio de una mochila』のワンシーンより 

 

youtu.be

動画▲CINEMINGA制作のドキュメンタリー『El precio de una mochila』

残念ながら、まだ英語字幕は付いていませんが、近々付ける予定のようです。

 
同ドキュメンタリーによれば、いま、コロンビアの先住民、Wayúu の女性たちが手編みする、カラフルなバッグが国際的に注目を集めているそうです。
世界のファッション業界では「NEON BAG」と呼ばれ、ハリウッドセレブたちも使用しているとか。先進国では300米ドル近くで売られていますが、コロンビアの Wayúu の民芸品ということは言及されていません。ちなみに、Wayúu の職人たちが、集落から数時間かけて市街地まで出て、路上で売るバッグの価格は20米ドルほど。
ひとりの職人は、糸をまとめるときに、指をケガしたり、バッグの飾りのボンボンを作るときに切った糸の繊維の粉が呼吸器官に影響を与えたりすることもあり、作るのに苦労したバッグを「たくさん買うから値引きしろといわれると、侮辱されたようで悲しい」といいます。
 
Wayúu の人々が住む集落は、コロンビアとベネズエラの国境近くにあります。干ばつが進み、水不足から家畜も瀕死の状態で、生計を立てるのに苦労しています。
人々の生むバッグの流行のおかげて、観光客が訪れるようになり、ようやく生計が立てられるようになったと。とはいえ、家族を養うために、ギリギリの生活を送っています。
 
集落には、風力発電用の風車が立ち並びますが、その電力が集落に供給されることはなく、挙げ句の果てに、立ち退かされようとしていることも発言しています。
少し前にこのブログの記事▼でも紹介しましたが、メキシコのオアハカ州とまったく同じことがコロンビアでも起こっているのです。

mihonagaya.hatenablog.com

 
ドキュメンタリー『El precio de una mochila』は、美しいバッグを編み続け、前進するWayuuの女性たちの姿を捉えるのと同時に、世界の理不尽でいびつな社会構造を浮き彫りにします。そして、世界のいたるところで起こり続ける矛盾についてを問いかけます。
 
このドキュメンタリーを見るまで、制作したCINEMINGAを知らなかったのですが、ホームページを見ると、日本の方も参加されているようです。今後も注目していきたいプロジェクトです。
 
http://mihonagaya.com/