バブルの雪が降るメキシコシティ
メキシコに寒波が来ているようで、ここ数日激サム(激しいサムではなく、すごく寒いという意味です)でした。
どれくらい寒いかっつーと、家の中なのにババシャツとズボン下はヒートテック、その上にトレーナーとズボン、ダウンにマフラー、レッグウォーマー装着という、どこから叩かれても蹴られても大丈夫な着ぐるみ状態で過ごすほどです。しかも我が家には暖房がありません(それは、貧乏だからというのもありますが、一般的にメキシコの家には暖房がありません)。
どうりで、年が明けたような気がしないわけだ。かくいう我が家もまだクリスマスツリーを片付けてませんが…..。
ソカロ大広場では、世界最大のアイススケートリンクが設置され、雪ぞり遊びもできます。無料ですが、滑るまでに死ぬほど並ばないと行けないので、やったことはありません。
ソカロに続く歩行者天国マデロ通りは、連日恐ろしいほど人が歩いている通りなのですが、なんと、吹雪が!!
上部では機械が人工雪を降らせていたのでした。
わあ!ステキ!メキシコじゃないみたい〜サンタクロースもいるし〜
….なんて思うわけねえだろ!(心の声)
しかも、雪ではなく泡です。
この人工雪降らし機は4000ペソ(約32000円)くらいでメキシコで販売されていますが、20個以上はあったので、100万は下らないでしょう。ちなみに、市政府がソカロのアイススケートリンク設置に使った金は、1600万ペソ(約一億2880万円)!!
そんな偽物の雪や氷に人々がうつつを抜かしている間に、メキシコシティの老舗文化スペース、Chanti Ollinが市政府の指示により、強制撤去されました。おかみは意地でも文化スペースを減らしたいんですね。
政府には、「まやかしの娯楽」に浪費するのではなく「継続する文化」を支援してほしいものです。
そしてCONACULTA(メキシコ文化芸術庁)は、文化イヴェントに関わったアーティストやスタッフへの報酬を2013年から支払わないままになっているようで、支払ってもらっていない多くの友人知人がFACEBOOKに「はよ金払え」と書き込みをしています。いったい、その支払われるはずだったお金は、どこへ消えているのでしょうか?
おかみは、バブルの雪を降らせるくらいなら、意味のある場所にお金を遣ってほしいと思います。