メキシコの時間差、これぞマジックリアリズム…..
きょう突然、国際郵便が日本から届き、何だろうと中身を開けてびっくり!
昨年日本でも公開され、話題を集めたメキシコ出身カルロス・レイガダス監督作品、『闇のあとの光』(2012年カンヌ国際映画祭監督賞)の日本版DVDじゃあありませんか!(DVDは2014年12月3日に発売されたそうです)
なんと、日本の配給会社のお心遣いにより、自宅に送っていただいたのでした。
(びっくりです!ありがとうございます!!)
しかも、12月29日に投函してもらったのに、1月19日に届くっていう、メキシコ・マジックリアリズムです。ちなみにラティーナ編集部と、イントキシケイト編集部の方々に昨年9月に送ってもらった見本誌も今年の年明けに届きました(エアメールなのに、エアギター並みの肩すかしぶりだな、メキシコの郵便局ってのは!!)。
同作品の劇場販売用パンフレットに寄稿させていただいたり、東京のユーロスペース上映初日、特別公開された、レイガダス監督独占インタビュー映像撮影のコーディネイトを担当させていただきました。
ちなみに、この日本版DVDには、特典映像として、そのインタビュー映像が入っております!!
↓DVD『闇のあとの光』パッケージ裏面
この取材のために、カメラマンと夫、私の3人で映画の舞台になった監督の自宅があるモレーロス州のアマトランという山奥まで車で行ったのですが、集合時間にカメラマンの家の前で電話しても、まったく応答しないので、家へ入って、前夜深酒をして居間に転がっていたカメラマンを叩き起こしたなあ(酒臭かった)。
それと、監督から前日にメールでもらった「道しるべ(地図などない)」は住所などいっさい書かかれていなくて、「ようこそアマトラン、という看板が民家に貼ってあるので、そこを右」とか、「道に3つあるTOPE(車のスピードを出させないために道路に何カ所か設置されている突起。たぶんメキシコにしかない、こんなシステム)の2番目を左」というアブストラクトかつ、ロールプレイングゲーム(それも「ポートビア連続殺人事件」的な)のようなもので、あるはずのTOPEや看板がなかったりして、さんざん道に迷い、難解な行程をたどって、ようやく監督の家に着いたのでした(しかも山奥で電話がまったく繋がらなかった!)。そして監督が気難しくてちょっと困ったけど、泥酔していたはずのカメラマンが、撮影の段になったら、ぱきぱきと質問をし始めて、結果的には良いインタビューになりました。
それと、10匹くらいいる監督の飼い犬(侵入者を殺すように訓練されていて、監督以外のいうことはきかないように躾してるとか)があまりにも獰猛だったのも、いまとなれば良い想い出です(苦笑)。
このアマトランという場所は、観光地のテポストランからもほど近く、メキシコシティから車で1時間強の場所なのですが、それが信じられないほどの豊かな自然がある場所です。
TABIZINEにも『闇のあとの光』の舞台になったアマトランやテポストランの紹介記事を書いたので、ぜひ読んでみてください。
『闇のあとの光』 予告編