気がつけば、ここはメキシコだった

メキシコ在住ライター、小さな食堂『EN ASIAN FOOD』のおばちゃん、All About メキシコガイド 長屋美保のブログ

メキシコ中部地震から6日後のメキシコシティ

メキシコ中部地震から、6日目。
私の住むメキシコシティは、未だに混沌としています。幸いなことに私の住むアパートや、食堂のある建物は無事ですが、周囲に打撃を受けた建物があるので、注意を怠ることはできません。
町ではボランティアの人たちが駆けずり回り、救援センターもたくさん配置されています。
2日前には、オアハカ震源にした地震もまたあり、心配です。
 
私たちの店は震災後1日でオープンすることにしました。町に活気を取り戻したいというのと、働いて少しずつでも支援に貢献していきたいので、近所の避難所にちょっとずつ物資を持っていくということをしていきます。
ぶっちゃけ、私たちの小さな店で義援キャンペーンをやるのも気が引けます。自分たちだけで、全部の人を助けられるわけではないので、まずは、隣人を、友人を、家族を、目の前にいる人を助けるということをしていきたいです。一人一人ができることをやるしかないですね。
あまのじゃくなのかもしれませんが、「とにかく落ち着け」と言い聞かせたり、メキシコの有名な曲、シェリート・リンドの歌詞を用いた「メキシコよ、泣くな、歌え」のスローガン的なフレーズにも違和感を持っています。
こんな時だからこそ、泣いてもいいし、笑ってもいいし、怒ってもいいし、動揺してもいいのだと思います。
それを抱え込んでいたら、私たち自身も崩壊します。
 
さて、先日ブログにも書いた日本からの義援金の送付先の件で、追記をしたのでご覧ください。
今はメキシコに世界中から支援のためのお金が届いています。その額は相当なものだと想像ができます。緊急事態なので、赤十字や最前線で活躍する救援部隊に送るのは間違っていないと思います。
 
ただ、支援する時期は、今だけでなく、これから数ヶ月、いや、もっとかかるはずなので、お金を送りたけど、まだ送っていないという人たちは、もう少し待って、信頼できるオーガナイゼーションにお金を送った方がいいと思うんです。建物が時間差で崩壊して、被災している方も日々増えています。
 
今は情報が錯綜し、デマもたくさんあるし、せっかく市民団体が集めた物資を、行政が横取りし、それを来年2018年の選挙アピールのために利用するみたいな話がどんどん出ています。
メキシコシティ周辺のモレーロスやプエブラの被災している村々へ届けるために、市民が動いても、海軍や、行政側のチェックで、物資を取り上げられたりして、行先が不透明になるケースも多々あります。
それを避けるために、市民も直接被災者へ物資を渡せられる場所を求めて動いているのですが。物資が転売されるのを防ぐために、物資にあえて落書きの応援メッセージや、DONATIVO(ドネーション)と明記していたり、行政経由ではなく、実際に現地にいる人たちのコンタクトによって配達を行っています。
 
どんな助けをできるかについては、私も調べて、こちらで報告していきます。
http://mihonagaya.com/