Mexicoleaks、MVS、アリステギ、そしてボンドガール
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今回は世界の珍コーラとコカ・コーラのトリビアです。ぜひお読みください〜!
さて、先日お伝えした、MEXICOLEAKSの開始と、放送局MVSの看板番組「アリスティギ・ノティシア」のキャスター/ジャーナリスト、カルメン・アリステギの番組メンバー(大統領の妻が豪邸を買っていた件を探っていたチームのふたり)が突如MVSにより解雇され、アリステギが反対し大騒動になっていた件。
MVSは、アリステギからの「チームメンバーの解雇を撤回しないのならば、私が去る!」という最終通告を受け容れなかったため、彼女がMVSを辞めました。
そして、またすごい展開。Mexicoleaksの中心にいたはずのラジオ局MVSが、先週のアリステギ・ノティシア(メキシコで最も信頼されるジャーナリストが司会するラジオ番組)のチーム解雇騒動に合わせて、Mexicoleaksから外されてしまいました。
かわりにアリステギ・ノティシアがMexicoleaksに加わることに。
Mexicoleaksの参加団体、出版社からも、MVSは切り離すという声明文が発表されました。
キナ臭くなっていたMVSをMexicoleaksから追い出したのは明らかに良い選択だったと思います。
世界じゅうの新聞がアリステギの解雇の件を報道し、内務省も無視できなくなったのか、
「この個人的な騒動の解決を望む。ジャーナリストと、放送局が、引き続き、メキシコ社会において情報を提供できるためにも。メキシコ政府はジャーナリズムに敬意を払うとともに、多くの意見は民主政治成長のためにも価値のある存在だと考えている」と公式に発表。
オーイ、じゃあ大統領夫人の豪邸の調査の件でMVSを脅したのは誰なんですか~?
そんななか、本日またとんでもないニュースが舞い込みました。
メキシコの新聞La Jornadaによると、CBSが、「メキシコ政府が007の新作『Spectre』制作Sonyを2000万ドルで買収した証拠メールがハッカーにより暴露される。メキシコの暴力や汚職のイメージを払拭するため、首都の最新鋭の建物を映し、悪役にはメキシコ人を選ばず、ボンドガールにメキシコ人女優を起用を義務づけた 」というニュースを報道。最近知った「Miss Bala」主演のStephanie Sigmanがボンドガールに急遽決定のニュース、どうも腑に落ちないなあ……と思ってたんですが、なんだか合点がいきました。メキシコがハリウッド映画に登場するのは多いにけっこうだけど、そのためとはいえ、あまりの高額投資。
ちなみに、この件について交渉したのが誰だか知りませんが、メキシコ政府観光局の最高執行責任者は、元BMGラテン副社長で、Sony Music Entertainment のディレクターでした。ケヴィン・スペイシーを2014年の旅行博のゲストのために(ものすごい金額で)呼んだ人物です。
さて、間もなくゲレロ州アカプルコにて、メキシコの観光業をアピールするための大規模な旅行博が始まります。ゲレロ州といえば、2014年のイグアラで43学生が虐殺された事件や、2015年2月にアカプルコで60遺体が見つかった件などで、暴力のイメージが根付いてしまった場所です。今回の旅行博では、デモや抗議活動がいっさい行われないように警察を配備して、徹底しているとの話ですが、いったいどうなることでしょう。大きな問題が起こらないことを祈るばかりです。