気がつけば、ここはメキシコだった

メキシコ在住ライター、小さな食堂『EN ASIAN FOOD』のおばちゃん、All About メキシコガイド 長屋美保のブログ

メキシコシティのフェス季節到来。そしてスペシャルズ

メキシコシティは2月から3月にむけて、たくさんのフェスティバルが開催されます。
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国際映画祭では、すでにAMBULANTEというドキュメンタリー映画祭が始まっており、メキシコ国立自治大学内で開催されるFICUNAM も2月26日から始まります。
 
また3月から4月にかけて毎年開催される、メキシコシティの文化フェスFestival Centro Historicoは、今年から実験音楽プログラムのAuralや、アートアニメーションプログラムのAnimasivoが組み込まれなくなってしまい、なんとも退屈なプログラムになっているのが残念です(AuralやAnimasivoは今後、インディペンディエント系フェスティバルとして運営していくそうです)。政府が今年度の文化予算をかなりカットしているからなのでしょうね。
 
音楽系はラテンアメリカ最大級のロックフェスVIVE LATINOや、エレクトロ系のEDCが、相変わらず勢いがあります。でも、欧米の大物アーティストばかり出演するフェスティバルよりも、インディペンディエントなフェスティバルのほうが面白いですね。
とくに、注目はFESTIVAL NRMAL
日本でもアルバムが発売されている、メリディアンブラザース(コロンビア)、チャンチャ・ビア・シルクイート(アルゼンチン)、ボカフロハ(メキシコ)など話題のラテンアメリカのアーティストが多く出演する、メキシコでもっともイキのいいフェスティバルです。
 
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今年も昨年に引き続き、日本の媒体のためにNRMALを取材することになったので、またこちらでもお知らせしますね。
 
さて、こういうフェスティバルの取材とかしていると、「タダでイヴェント行けて羨ましい〜」とか、「そんな仕事したい」とかいわれることがあるのですが、そんなにいいもんじゃないし、取材許可を得るのだけでも相当苦労します。この国のオーガナイザーたちと付き合うのは、本当に大変です。取材のたびにストレスを溜め込むし、ほとんど喧嘩に近いやりとりをして消耗します。
しかも、イヴェント当日はひとりで行くことが多いので、開演まで時間をつぶすの、けっこうしんどいですよ(夫を連れて行きたいところだが、夫はフェス嫌いだし、プレスの場合ひとりしか許可がでないことも多い)。
でも、メキシコのフェスティバルで、すごいなあと感心するのは、本番1週間前までは、予定がろくに決まっていないようなカオス状態でも、火事場の馬鹿力みたいなもので成功させてしまうところですね。そして出演するアーティストたちの演奏が素晴らしかったりしたら、今まで怒っていたことも忘れて、また翌年も取材し、同じような鬱憤を溜め、苦労を繰り返すわけですが…….。
はっきりいって、取材するよりも、お客さんとしてコンサートとか行った方が、ずっと楽しめます。
 
取材するのではなく、これから行くコンサートで、超楽しみなのが、THE SPECIALSのメキシコ公演!(なんか初公演らしいよ!)

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スペシャルズは、VIVE LATINO出演のためにメキシコへやってくるので、それに準じた公演なんですけど、VIVE LATINOだと、それぞれのアーティスト出演時間が40分くらいと短いので、ほとんど楽しめない!
ショーケースみたいなもんですからね。個人的には、お目当てのアーティストの演奏をじっくり観たい。
 
静岡の田舎街で、へたれパンクスだった10代の頃、THE SPECIALSTHE CLASHにはジャマイカ音楽への扉を開けてもらったと、つくづく思うのです。
そういや、すっかり忘れていたが、当時の理想の男性はテリー・ホールだったことを思い出した。
 
あれから30年.....。THE SPECIALSどんなふうに聴くことができるのか、本当に楽しみだなあ〜。今じゃルードガールじゃなくて、ルードおばさん だけどな。
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