気がつけば、ここはメキシコだった

メキシコ在住ライター、小さな食堂『EN ASIAN FOOD』のおばちゃん、All About メキシコガイド 長屋美保のブログ

日本の秋はメキシコざんまい

2019年もあと3ヶ月で終わってしまう!相変わらず日々に追われてブログを更新できないでおりましたが、日本で、友人知人関係が関わるメキシコ(及びチカーノ)がらみのイヴェントが幾つかあるので、紹介します。
 

ラテングラミー受賞!NYラティーノ新世代女性マリアッチグループ、フロール・デ・トロアチェが来日公演

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まず、いつも大変お世話になっている音楽出版会社ミュージックキャンプから2枚のアルバムが日本で配給されている、NYラティーノ新世代女性マリアッチグループ、フロール・デ・トロアチェの来日公演!10月19日は代官山 晴れたら空に豆まいて、翌日20日には、ピーター・バラカン氏主催の音楽フェスティバル、ライブマジックに出演。
メキシコのボレロやマリアッチ、ラテンを小粋なアレンジで聞かせた彼女たちのファーストアルバム「ラス・カラス・リンダス」では歌詞対訳を担当させていただきましたが、先日発売されたばかりの2作目「インデストゥルクティブレ」ではロス・パンチョスやチャベーラ・バルガスも歌った、アルバロ・カリージョによるランチェーラ名曲「El andariego」のカヴァー「ラ・アンダリエガ」(このアルバムでは、タイトルをあえて女性形に変えているのがかっこいい)やノーダウトの「Don't Speak」をスペイン語アレンジした「No sigas」も入っていて、すごくツボ。さらに好きになりました。多彩な音楽ジャンルを封じ込みながらも、社会へのメッセージもあり、マリアッチの魅力を表現する、演奏も抜群のグループですので、体験してみてください。
 
さて、ミュージックキャンプといえば、コレクター、DJであるOGのルベン・モリーナ著、「CHICANO SOUL」の日本語出版に向けて、クラウドファンディングしています!チカーノ及び移民文化とそのハイブリッドで、刺激あり、叙情的でもある音楽を書籍化した名本を日本語で読みたい!
きっと実現し、多くの人たちの魂を揺さぶると信じています。締め切りまであと約1ヶ月!著者のルベン・モリーナのDJはメキシコシティで幸運にも体験できたんだけど、本当にかっこよくて夢のような時間を過ごせた。それも日本で実現してほしい!!このプロジェクトを応援しましょう。

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LAのソンハローチョ・グループ、カンバラチェも来日!
伝統音楽ソンハローチョのグループで、LAを拠点とするカンバラーチェも10月29日に来日公演だそうです。
 
ミュージックキャンプでも彼らのファーストアルバムを配給しています。
アルバムの試聴はこちらから
 
 

メキシコにゆかりのある作家、荒木珠奈 Caos poetico -詩的な混沌-の展示

また、東京都現代美術館(MOT)のMOTサテライト「ひろがる地図 -Wondering, mapping」では10月20日まで、メキシコにゆかりのあるアーティスト、荒木珠奈さんのインスタレーション作品「Caos poetico -詩的な混沌-」が展示されています。

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以下珠奈さんによるコメント
「2005年にメキシコシティにて制作。メキシコシティの周辺部で、電気を電線から屋台や家に勝手にひいて暮している人々の景色にインスパイアされて、できた作品です。電線を都市の道のひとつとして眺めると、この作品も地図かもしれません」
 

珠奈さんの銅版画を幾つか拝見させていただいたことがありますが、メキシコの日常的なものをモチーフに、独特な世界観を形成する感じが、好きなのです。このインスタレーションも、温かみがあって、どこか切ないところにメキシコ感があって素敵。同美術館に所蔵されている作品とはいえ、なかなか展示されている様子を見ることはできないと思いますので、ぜひこの機会に行ってください。

 

メキシコの死者の日とストリートカルチャーが融合「メヒコ・マヒコ」

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最後に、メキシコの死者の日とストリートカルチャーが融合した面白そうなイヴェント「メヒコ・マヒコ」を紹介します。渋谷のヒカリエ内にあるMADOというギャラリーで10月26日から11月2日まで開催。
POPEYEの2019年7月号メキシコ特集で、メキシコシティのストリート案内をしてくれた、SmitheとJB(ことヘスス・ベニィテス)を含むメキシコのアーティストたち(PONI、Seher One、Jonathan Miralda Fuksman、Osley、Diego Freyre、Mazatl、Betotl Irigoyen)と、日本のアーティストたち(NIGAMUSHI、牛木匡憲、SCHOKO、オカタオカ)が参加する展覧会に加え、友人のテラさん率いる、旅する雑貨屋OCHOや、吉祥寺TACOS Shopも出店。さらに、SmitheとグラフィティライターのMykeがやっている、いま最もメキシコで勢いのあるファッションブランド、TONY DELFINOもポップアップをやります。グラフィックも洗練されてるし、ベーシックでかっこいいデザインの服がありますよ。日本にいたら行きたかったな〜。
 
イヴェントの詳細はこちら
http://mihonagaya.com/