はじめの一歩
今日をどう生き抜くかを考えて日々過ごしているのですが、ネットの発展により、雑誌は次々なくなり、健闘している雑誌も予算削減されているようで、ライターの仕事は年々減るいっぽう。ネット上には雨後の筍のようにキュレーションサイトやらキュレーションメディアと呼ばれるページが乱立し、誰でも「ライター」になれる時代です。皆に書くチャンスがあり、発信できるのは良いことなのですが、無償でも書きたい人が増えたぶん、原稿料は値崩れしていて、以前の執筆料よりもだいぶ叩かれています。
報酬をいただけるのならば、まだいいのですが、「原稿料は支払わないけれど、執筆いただいた記事のアクセス数が多ければ特別ポイントになり、それを換金することができます」みたいな依頼がくることも増えました(すべて断っていますが)。昔気質の人間ですので、アクセス数だけで記事の評価が決まるような風潮にぶっちゃけ嫌気がさしています。
いやー、ほんとね、ライターだけで喰っていくのは無理です。だから私も内職をけっこうしているわけなんですけど。同業のみなさんは、どうやって生活しているのでしょうか……。
金はないのに、なぜか食いっばぐれることない悪運の強さだけは自慢できますが、そんな悪運にばかりも頼ってもいられないし......。
さて、クダを巻いてもしょうがないので、今まで温めてきた計画を遂に実現することにしました。
それは、大好きな街、メキシコシティで小料理屋のような定食屋のようなカウンターだけの小さな店を夫婦で始めることです。
1年半以上物件を探していたのですが、ようやく先日、いいところが見つかり、物件を契約しました。これから改装!
東京に住んでいたときの私の行動範囲であった中央線沿線にある小さなバー、定食屋、喫茶店みたいな、地元密着型の居心地のよい濃い店を目指してがんばります。
実は店をオープンするのに先駆けて、昨年10月より、友人たちのお店LOOSE BLUESで毎週末おにぎりを売らせてもらっています。
実験的な商売のために、快くスペースを提供してくれた友人たちに感謝します。
おかげで、おにぎり作りだけはすっかりうまくなりましたよ。
まさかメキシコでおにぎり握り続けることになるとは、思わんかった。
物件を見つけ、資金を調達するまでが、本当に大変だったので、嬉しいです。
これも色んな人たちに助けていただいたおかげです。
これからやることや借金も山積みですが、コツコツとやっていきます。
そして、ライターは生涯続けますが、本当に好きなことだけを書いていきたいです。
そんなわけで、開店までの日々を、このブログにも書いていくつもりです。
あ、でも「アタシ、海外で起業しちゃいました~」みたいなレポートだと思ったら大間違いですよ!こちとら、生きるために必死なので、暑苦しく綴っていきます。
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